2010年6月8日火曜日

ベトナム&ラオス旅行13 61才の象に乗る

ルアンパバーン郊外のジャングルの中。

夜明けのジャングルに響く鳥の声は迫力に満ちていた。
中でも気になったのは
「フォー フォー フォー フォー」と、低い声で聞かせる鳥。
最初はサルの仲間か? と思ったが、ホテルのヴィターナさんによれば
Greater  Caucal オオバンケンという鳥だそう。
ジャングル気分満点で、ディズニーランドのアトラクションで採用されそうな歌声だ。


今日は、エレファントライディング&山岳少数民族の村へのトレッキングに出かけることにした。


ガイドは、ルアンパバーンで英語を勉強しているという、アリー君。
まだ19才! 息子と同じ年だ。
エレファントキャンプは山道を歩いて20〜30分。こんな山奥なのに、
結構たくさんの欧米観光客がやってきているのに驚く。


私は、結構象マニア。
20年ほど前に、ネパールのチトワンで、象に乗ってサイ&トラを探して以来、
すっかりその魅力にはまり、
スリランカで1ヶ月、アフリカで3週間、野生の象三昧の旅をしている。


このエレファントキャンプは、本当に観光用という感じ。
私の乗った象はなんと61才。
非常に、こなれた、というか、物慣れた表情だが、
乗るのが申し訳ないような・・・
目は白濁して、白内障を起こしているようだ。


そんな彼女に乗って、ジャングル散歩というのも、なんだか・・
東京の家の近所にある、ポニー広場とあんまり変わらないような・・・・


が、ここで乗らないのも、ガイドに悪いし、せっかく来たし、
象だって、61才となれば後の職はなく、今更野生にも帰れないだろうし、
と、大変日本人らしく、かつ等身大の判断の下、
象に乗って崖を下り、川を渡って、崖登り。


象の皮膚にそっと触って
「ねえ、これって、どうなの? お仕事つらくないの?」
と念を送って訊ねてみたが、
なんの返事も返ってこなかった。
言葉が通じないのか、諦観なのか、無粋と一蹴されたのか。


まあ、50代になって、年間1000ページ近いコピーを書いている私だって
十分大変か。


象については、この後また。