2010年6月3日木曜日

ベトナム& ラオス旅行6   ホイアン たくましい!ベトナムのお姉さん。

トゥポン川のほとり。

ベトナムで迎える最初の朝は、異国情緒たっぷりの野鳥の声で目覚める。
と、いう予定だったが、窓の外から聞こえてくるのは、おなじみスズメのおしゃべり。
もしや、ちょっとは珍しいスズメではと双眼鏡でチェックするが、どこから、どう見ても、日本で見るあのスズメだ。

レストランでビィッフェ式朝食。ほとんどお客さんがいない。
もう9時だから、みんな終わってどこかへ出かけてしまったのだろうか?

ホテルで作っているのだろうか。様々な種類が揃ったパンがおいしい。
特にバケット。エキゾチックなフルーツやチーズで、充実した朝ご飯だ。
(もちろん、ビッフェにはローカルフードや、ハム、ベーコン類、卵類もいっぱい)

部屋に戻って荷物を整理。さっそく、「プライベートビーチ」なるものに
行ってみよう。
あれ、ここにも誰もいない。
時々現地の人が珍しそうに寄ってくるだけ。
野鳥も、やっぱりスズメとツバメだけ。

部屋で一休み。

13時。
さて、いよいよ、シャトルバスでホイアンの街へ。
が、玄関前にはそれらしい車がいない。
あれあれ?

ボーイさんに聞いてみると、
次は13時です。と、腕時計を見せてくれる。
あれ、今11時だ!

iPhoneで時刻を、ベトナム時間に合わせたつもりが
なぜか戻ってしまい(その後もずっと)
私は、今朝からすべて2時前倒しで行動してたんだ。
どうりで、レストランもビーチもがらがらだ。
なんと、間抜けな・・・・・

で、仕切り直して、ほんとの13時。
シャトルバスで、ビーチから、ホイアンの街へと出かけた。
気温は35℃以上。湿度もすごい。歩くだけでもめまいがしてくる。
お腹もぺこぺこ。

まずは、ランチ。あ、あのお店は、ガイドブックに載っていた。
「名物カオ・ラウがおいしいと、地元でも評判の店。百数十年前の建物を改装した店で・・・」
もう、ほんとに昭和30年代、日本の田舎にあったような、ローカルなお店。
14時近いためかお客さんは誰もいない。人のよさそうな店主と、奥さん、子供たち。
そして、若いお姉さんが一人。
メニューを見ながら、
カオ・ラウ 15,000 と飲み物を注文。
日本の伊勢うどんがルーツ、日本人が伝えたとされる米製の麺に、
甘めのタレで味付けしたお肉が乗っていて、かなり美味。
うん、いけるいける・・・

と、そこで、店主と家族がオートバイで出かけてしまう。
振り返ってみると、若い美人のお姉さんが、 
客用テーブルに両足をのせ、携帯をいじってる。
にっこり笑いかけてみたが、フンッとされる。
「じゃますんなよ」って感じ?

でもま、大満足のうちに、お勘定を頼む。

「30ダラー」

「えっ、カオラウと、飲み物で30,000ドン(約150円)のはずでは?」

「30ダラー」!

メニューをもう一度見せてもらうと

カオラウ、飲み物どちらも15,000とあるだけで
通貨単位がない。

あんまりもめるのもいやなので、仕方なく30ドル払う。(バカ!)

あとで知ったのだが、これはベトナムで外国人をだます際の常套手段だとか。
「,」を小数点と強引に押し切るのだ。店によっては「,」以下を表記していないことも多いので、
だまされやすい。

でも、なんだか、悔しいやら、情けないやら・・・・
たった3000円弱でこんな気持ちになるのも悲しいが、
なんともやりきれなくなって、その後の食事も買い物も全く楽しめない。

そして夕方。
もう一度その店の中をのぞいてみると、今度はご主人と、
中高生の娘さんがいる。この人はすごくまじめそう。

思い切って中に入り、
「私はさっき30ドル払ったんですが、間違いではありませんか?」と
聞いてみた。
娘さんは英語もわかるようで、本当に恐縮し、平あやまり、
ご主人が30ドルを返してくれた。
ありがとう。

例のお姉さんは、相変わらず定位置で、ふてくされていたけど。

取り返したこの30ドル、その後高地民族の小学校建設のために寄付させてもらった。
ああすっきり!