2010年6月6日日曜日

ベトナム&ラオス旅行10   ルアンパバーンへ。覚悟決めました。   

小さなラオス航空機は雲の中を
ガタガタガタガタ・・・・

入国カードを書き込むのも一苦労だ。

雲の下に、まばらな灯りがぽつぽつと見えてきた。

灯りには、その街の暮らしを感じさせる体温のようなものがある。

ポツポツと見える白熱電球の灯りには、
何となく人々の暮らしのぬくもりのようなものが感じられるし、
水銀灯や、蛍光灯の白々とした灯りには、
街の活力のようなものを感じる。
街灯が描き出す、道路のシルエットにも、その街の成り立ちが見えてくる。


ルアンパバーンの空港はかなり薄暗い。
乗ってきた欧米人のほとんどは、入国ビザのカウンターに並んでしまったので、
荷物を受け取り、外に出てきた人はほんのわずか。
もう外は真っ暗だ。

ロビーの外には、私の名前を書いたホワイトボードを持った
ホテルの迎えの人が立っていた。
ほっと一安心。

が、安心するのは早かった。

このドライバーさん、ハローのひとことすら
英語を話せない。
ちょっと恥ずかしそうにしているだけで、
ほとんど無表情。

お客は私一人。
車は、空港からルアンパバーンの街へ。
そして、そこから、どんどん山の中へ入っていく。
人家なし。何にもナシ。
どんどん、どんどん、どんどん、どんどん!

何を話しかけても全然通じない。

あたりは完全なジャングル。道路はガタガタ。
そして、道はどんどん細くなる。

ああ、もしかしたら、私はこのままどこかに・・・
息子やワンコに悪いな。
でも、私はもうほんとにやりたいことやったし、
楽しいこといっぱいだったし、思い残すこともないし・・・

など、思い始めたのが走り出して20分ぐらい。

そこからさらに20分。

フロントガラスの向こうに灯りが見えて、
そこから
「ハロー〜」と白人が出てきたときには、
母国で母国語に会ったようにほっとした。

ルアンパバーンの空港ビル。これですべて。