2009年1月12日月曜日

代々木公園の「中」と「外」

ジムに通う途中、久しぶりに代々木公園内の
ブルーテント村のそばを通ってみた。

このところ、撤去が進みかなり数が減っているのだが、
奥まった「一等地」にある数棟はまだ残っていた。

どのテントも相当凝っている。
単にブルーシートを掛けただけではなく
エントランスルームのようなスペースがあって、
靴箱などの収納や、自転車置き場などもある。

前庭もあって、テーブルと椅子、バーベキューコンロなども
あるではないか。

そこに、ミカンを5個ほどかかえた人が小走りにやってきて、
テーブルに置いた。なんだか楽しそうだ。

まだ若く、けっこう好青年。カジュアルな服装だが
こぎれいだ。このごろ、こういう若い住人が目立つ。

それから何が始まるのか、ものすごく気になったのだが
人の生活をのぞき見るようで失礼だからやめた。

個人の幸福度をきめる要素のうち、
「財産」「仕事」「夫婦」などの環境要素は50%にすぎず、
あとの50%は、先天的な要素や、本人の気の持ちようだそうだ。

この代々木公園ライフ、すぐ脇に広がる松濤の住宅地などと
スペックの比較をしたら惨めだけど、
ほんの100年前と比較したらそう悪くもない。

20代、30代はバブルを謳歌し、
今も1日10時間働いて、
さらに体力を保持するために
ジムに通って筋トレに精出す私。
道路一本隔てた、小さな仕事場に、
高い家賃を払い続ける私。


一生を通じて考えたとき、
どちらの幸福度が高いのか私にはよくわからない。